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ゴルフ由無し事 8

51.ゴルフのうっかり
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52.ゴルフの勘違い
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53.ゴルフの暗黙値
エジプトのピラミッドの中には、古代文字で書かれた次のような落書きがあるそうです。
「最近の若いものは何を考えているのかよく分からない」
世代間の認識差を埋めることは、紀元前からずっと繰り返されてきた人類共通の課題だったということですね。
他人の考えを慮(おもんばか)ることも難しいですが、ある知識を、言葉で他人に伝えることも、簡単ではありません。例えば、甘いとか苦いなどの、味覚に関する知識を、言葉で理解させることはまず無理です。砂糖をなめさせれば、初めて「甘い」ということを理解できます。その他、赤や青など、色の説明も同様です。真紅のバラの花や紺碧の海を見ることで、お互いが共通の認識を持つことが出来ます。生まれつきの視覚障害者に、百万言を費やしても赤い色がどんなものか理解させることは不可能でしょう。
このように、知識のうち、感覚、個人的洞察、経験に基づくもので、言語・数式・図表で表現できない主観的・身体的なものを「暗黙知」といいます。
ハンガリーの物理学者で哲学者のマイケル・ポラニー(Michael Polanyi1891-1976)氏が、提唱した概念ですが、日本では一橋大学教授の野中郁次郎氏が、その理論を発展させ、広く知られるようになりました。
暗黙知の例として、「自転車に乗ること」をいわれますが、村田製作所のお陰で、あまり適当ではなくなりましたね。(ロボットが自転車に乗るCMをご存知でしょう)
今回はゴルフの「暗黙知」について考えます。
ほとんどのゴルファーは、ゴルフを始めるに当たって、グリップについて教えられたと思います。ゴルフのグリップは、他のスポーツには見られない特殊なもので、初心者にとって最初の障害になることがあります。もっともポピュラーなオーバーラッピンググリップは、右利きの場合、以下のような記述です。
左手の人差し指の第二関節から、小指の付け根から2センチほどの場所にかけて、クラブのシャフトが通るようにします。左手の親指は、シャフトのセンター(またはやや右より)に置きます。この時、親指と人差し指を離しても、クラブを支えられるように中指、薬指、小指でしっかり握ります。
次に左手の親指の第二関節のでっぱりが、右手の平、手首側のへこみ(生命線のあるところ)に、当たるようにします。右手の小指は、左手の人差し指と中指の間におさまり、右手の薬指と左手の人差し指は密着します。右手は中指と薬指がシャフトを握る主役です。
右手の親指と人差し指で作られるV字が、シャフトを挟み込むようにします。
とまあ、このような説明ですが、一度読んだだけではわかりにくいです。特にグリップの内部で、右手と左手がどのように接触しているのかを、言葉で説明するのは絶望的ですよね。
手の大きさや形は各人各様ですし、クラブシャフトの太さは規格品ですから、ゴルファーのグリップは人によって微妙に違うと考えられます。
試しに、ご自分の利き手と逆のグリップをやってみてください。自分の体なのに、なかなかしっくりこないことに、お気づきになると思います。
ベン・ホーガンは「グリップは、おおよそ正しいだけではだめで、正確にやらなければいけない」といっています。しかし、ほとんどのゴルファーは、自分なりのグリップでスイングしているのではないでしょうか?
スイングの基本であるグリップについて、共通の理解が持ちにくいことが、ゴルフを難しくしているのかもしれません。
次の暗黙知は、「ダウンスイングの腰のリード」です。若い時に球技を経験された方は、自然に体が動くようですが、そうでない人は、なかなかうまくできません。
テイクバックでは手、肩、腰の順で回転しますが、ダウンスイングでは腰、肩、手の順に回転させます。(注 テイクバックでは手と肩はほとんど同時に回ります)
この動きができないと、インサイドインの軌道でスイングすることが難しいのです。
そのことを、「ダウンスイングのスタートは、左ひざを左へスライドさせる」、「ダウンスイングは左腰を反時計方向に回転させることから始める」、「テイクバックで右足に移動した体重を、左足に踏みかえることで、ダウンスイングをスタート」、「斧で木を切り倒すときの動きと同じ」などなど、いろいろな表現で伝えようとしますが、頭では理解できても、体が思うように動きません。
ボールがあると、それを打つためには、手から動いてしまいます。自分のスイングをビデオに撮って、スローでみると一目瞭然、いわゆる “打ちにいく” 動きになっていますが、不思議なことに、素振りでは見事に腰からリードしている人が多いのです。
素振りと本番のスイングを、ビデオに撮って観察すると、解決の糸口が見えるかも知れません。
最後は左肘のたたみ方です。インパクト以後左脇を締めて、左肘を折りたたむことなのですが、この動きが正しく出来るゴルファーは1割以下です。これがマスターできると、正確性は勿論、飛距離が格段に向上します。
「インパクト以後、クラブを左に振る」 「テイクバックで右ひじを折り曲げたと同じように、フォローでは左肘を折り曲げる」「テイクバックのトップから左肩を一気に後に引く」などと講釈しますが、左肘が外側に逃げるスイングを、改善するのは、かなり難しい課題です。テイクバックとフォロースルーをコンパクトにした、ショートスイングが、お役に立つと思います。あきらめずに(失礼!)お試しください。
暗黙知に対して、言葉や図表などで表現できる知識を形式知といいます。暗黙知を形式知にうまく変換できると、いい先生になれそうです。
54.キャディバッグの中身
「d54_caddy_bag_no_nakami.doc」をダウンロード
55.先生と呼ばれるほどの
「d56_sensei_to_yobareru_hodono.doc」をダウンロード

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